【日程】: 2018年1月20日(土)~21日(日)
【参加者】: 男性4名:FR(L)・KM(SL)・TK・IH
【コース】:一日目
我孫子5:42-5:55新松戸6:01-6:57西国分寺7:03-7:09立川7:15--8:21奥多摩 8:35
-(バス)-9:12所畑9:25-10:00小袖乗越-11:35堂所11:50-12:40七ツ石小屋下-13:35
ブナ坂13:45-14:25奥多摩小屋(荷物預け)14:35-15:15小雲取山(1937m)15:25-15:40
雲取山(2017m)15:55-16:30奥多摩小屋(宿泊)
二日目
奥多摩小屋6:40-7:20七ツ石山(1757m)7:35-9:45鷹ノ巣山避難小屋10:10-10:40
鷹ノ巣山(1737m)10:50-11:15水根山(1620m)-12:30六ツ石山(1479m)12:50-13:25
三ノ木戸山分岐-14:45奥多摩駅15:08-15:42青梅15:46-16:21西国分寺16:25-
17:22新松戸17:32-17:46我孫子
【費用】:交通費 \4,370 電車:1,840×2、バス:690
宿泊費(奥多摩小屋)\4,000 その他食費等 合計 \11,000位
【装備】:冬山一泊装備(素泊まり小屋泊)、軽アイゼン
【グレード】:C
【集中連絡先】:ITさん
【魅惑の石尾根】
石尾根は長いが展望の良い楽しいルートである。雲取山、七ツ石山、鷹ノ巣山、六ツ石山と 縦走し奥多摩駅に下るロングランだ。この長い縦走を考慮し、宿泊は奥多摩小屋とした。
雲取山荘からだと2日目の行程に余裕がないので、やむを得ない。
【奥多摩小屋の思い出】
今から10年位前に遡る。季節は5月。仲間3人と雲取山に行った時、奥多摩小屋に泊まっ た。宿泊客は10人位いて、薪ストーブを囲んで山談義に花を咲かせた。初老の山好きのお ばさんがいて年間100日は山に行っているという。そのおばさんの最も好きな山は北アルプ スの薬師岳で、二番目が笠ヶ岳とのこと。
どうやらゆったりとした大きな山が好きな様だ。話は盛り上がってきて、私は“薬師も登って ない癖に山男を気取るな”と説教されてしまった。決して山男を気取った訳では無く、私なん ぞ山男を気取るのは100年早いと思っていたのだが。
常連客が3人いて若い小屋番を顎で使っていて、我が物顔に振舞っていたのが鼻につい たが、皆に食料を振舞ってくれ感謝である。特にアジの干物は美味しかった。その内の1名 は一升瓶を持って登ったとのことで、30Kgの荷物が普通とのこと。彼らはこの小屋をベ-ス に集まって飲みに来ている様だ。但し、小屋の便所掃除までやっているとのことで感心した とにかくアットホームな思い出深い小屋であった。この小屋も老朽化により、近日取り壊 されるのは残念だ(実際の所は決まっていないとのことだが)。
【1日目】 成田線の東我孫子駅5時22分発のいつもの電車に乗り込む。最近はこの電車に乗ることが多く、天王台だと5時6分の電車に乗らなくてはならない。よって今回のメンバーは全員成田線沿線となる。雲取山というありふれた山行にも関わらず私も含めて4人集まったのが嬉しい。 我孫子駅に着くと、見慣れた顔が多数。こちらはKDさん担当の花嫁街道山行のメンバーが集まっていて、盛況のようだ。 いつも通り、長い時間電車にゆられ奥多摩駅に着く。ここで登山届を入れるが、今迄ここに届けがあることを知らなかった。今回のルートは最もメジャーな鴨沢ルートであるが、最近できた近道ということで、所畑で降りる。従来の鴨沢から行くルートより10分近いそうである。SLのKMさんを先頭に、TKさん、IHさん、私の順で歩き出す。今回は素泊まり小屋泊であるが、皆テント山行の様に荷物が大きい。冬場なので、防寒着と念のためのアイゼンの影響か。かくいう私もかなりの重荷で、毎回であるが軽量化ができていない。もうパワーで登る歳でなないことは重々解っているのだが、実行に移せていない。 天気は曇りでぱっとしない。雨の心配はないのだが、展望が今一なのは残念である。堂所で昼食休憩をとり、一息入れる。私は重荷のせいか若干きつく感じ、悪いことにザックの上のベルト止め破損の修理を忘れていて、ザックがずれて来て背負い難い。重荷の割には皆好調で、特に最近煙草を止めたKMさんが、足取りが非常に好調に見える。 |
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いざ出発! |
杉の樹林帯 |
木々の葉が落ち 綺麗な樹形 |
堂所に到着 | 七ッ石小屋下分岐 ブナ坂へ |
ようやく石尾根と合流 |
樹氷が風に舞って、桜の花びらが散ってるみたいです |
もう直ぐ奥多摩小屋 雪化粧の木が桜の様に綺麗 |
奥多摩小屋に到着! |
雲取山山頂にて 標高には一年遅かったが |
昼の2時頃、小屋に近づいたあたりで、あられが降って来た。空は晴れているのに山の天気は良く解らない。ややあって、奥多摩小屋に着くが、暗くて小汚い感じがした。10年前のイメージとは程遠い。若い小屋番がいるだけだった。ここに荷物を置いて、サブザックで雲取山に向かう。やはり空身は楽だ。ちょっと縦走路から外れた小雲取山に寄り、ややもすると雲取直下の避難小屋が見えてくる。さすがにこの季節は空いていて、いつも満員のこの小屋も泊まれそうである。ここで泊まったら4000円節約できたのにとせこいことが頭をよぎったが、とにかく夜はとてつもなく冷えるとの情報である。 雲取山頂は展望抜群の筈だが、曇っていて残念だ。雲取山荘宿泊の山ガール2名に集合写真を撮ってもらうが、千葉の我孫子というと遠い!と言っていた。どうも入会を誘うような我孫子近辺のパーティーとは出会わない。 奥多摩小屋は寒くて薄汚い。我々以外に宿泊客は無い。薪ストーブに火が入り、ようやく団らんモードに入った。夕食の闇鍋は手間がかからず美味しくいただける。小屋のビールを買ったが、この寒さだと、焼酎のお湯割りが進む様だ。寝室は寒いが、独占状態なので、布団がいくらでも使えるのが嬉しい。毛布を上下に敷いて、掛布団3枚で丁度良い位である。尚、夜空は満点の星で、オリオン座が美しく見えた。明日は良い天気だろう。 |
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貸し切りの奥多摩小屋でくつろぐ | 夜は闇鍋 朝は煮込みうどん |
オリオン座と冬の大三角が輝く (写真に👆) |
【2日目】 5時に起床し、昨日の闇鍋にうどんを入れて食べる。KMさんのアイデアだが、大正解で、本日のロングランに備えてスタミナを付けた。 丁度夜明けあたりに出発。天気が良く、富士山が絶景である。直ぐに七ツ石山に着く。このピークは展望が良く、奥多摩及び奥秩父の山々が一望できる。 |
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朝焼けに向かって出発 | 富士山が美しい! |
七ッ石山 山頂に到着 |
展望の良い七ッ石山山頂にて 雲取山をのぞむ |
次の鷹ノ巣山までは遠い。途中、巻道を行く予定であったが、尾根沿いの道を行ってしまい、高丸山の登りでかなりエネルギーを消費してしまう。なんてことないピークではあるが、まあ踏めたので良しとしよう。 鷹ノ巣山避難小屋に着き、軽食を食べて一服する。トイレもある綺麗な小屋で、奥多摩小屋より綺麗で癪である。ここから急登り30分で本日一番のピークである鷹ノ巣山に着く。いつの間にか曇って展望が効かず残念であった。 最後のピークである六ツ石山への行程は長い。途中、ちょっと外れた所に標高点があったが、ここが水根山であった。それから一時間以上かかって六ツ石山に着く。山頂には若者の大人数のパーティーがいた。我々はちょっと遅い昼食休憩をとった。 いよいよ最後の行程で奥多摩駅に向かう。長い道のりであったが、ようやく林道に出る。ここで終わりかと思ったが、未だ途切れ途切れで登山道が続いたのはいささか閉口した。その後やっとの思いで奥多摩駅に着いたが、とりあえず、明るい内に着いてほっとした。しかし、駅前の伝説の餃子が有名な飲み屋が満席なのはがっくりきた。仕方なくビールとつまみを買い込んで車内で乾杯した。長い石尾根ルートの余韻に浸りながら。 |
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高丸山 山頂 | 日蔭名栗山 山頂 |
鷹ノ巣山 山頂にて |
最後のピ-ク 六ッ石山山頂にて |
三ノ木戸山分岐 奥多摩駅方面へ | 林道に合流 着いたと思ったが? |
【総括として】 今回、かなりハードであったが、奥多摩を大いに堪能した山旅だった。1泊とちょっと短いながら思い出の一コマにはなったと確信している。 私自身ややハードに感じたのは、ザックの修理を忘れたため、歩行中のずれ対策が厳しかったが、それを置いても、体力の低下を感じたからだろう。おまけに荷物の持ち過ぎで、結果的に全く使用しなかった物が相当あり、原型のままにしまった物が多いのは反省点である。軽量化の努力をしなければ。とは言っても、個人的には雲取ごとき(ちょっと山に失礼な言い方だが)でバテる自分が情けなかった。改めて鍛え直すつもりでいる。 今回のメンバーは同世代の気心が知れたメンバーで、楽しかった。先頭で引っ張っていただいたサブリーダーのKMさん。適格なアドバイスありがとうございました。いつも前向きなTKさん。隊のムードメーカーでした。写真で大活躍のIHさん。大変ご苦労様でした。 参加された皆さん、どうもありがとうございました。只、感謝の一言です。 我孫子駅南口の日高屋より、感謝を込めて。 FR記 |
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