5月の山行

〈みどりのプラン〉渡良瀬遊水地・ウオーキング

 広大なヨシ原  奥足尾~奥日光の山々を望む➡拡大写真
 
谷中湖 ➡ 拡大写真
     
  【実施日】  2018年5月19日(土)

【参加者】  6名(男性1名・女性4名・会員外1名)

【コース&タイム】

 我孫子6:28・・6:32柏/東武柏6:42・・7:23春日部7:36・・7:53栗橋駅7:54・・8:13藤岡
 藤岡駅8:30--8:50湿地資料館前--9:20旧谷中村合同慰霊碑--10:10ウオッチング
 タワ---西谷中橋--10:45谷中村史跡保全ゾ-ン(谷中村役場跡・雷電神社・延命院
 跡・共同墓地)--11:30東谷中橋--東橋--11:55中の島・休憩所(昼食)12:45--13:00
 北橋 --13:30展望台--13:50思い出橋--14:10まごころ橋--14:20道の駅「きたかわ
 べ」14:50--3県境--15:15柳生駅/15:33--南栗橋15:51--16:07春日部--柏--我孫子

         *歩行距離:約15.5km 
         *地図:栃木市藤岡町・群馬県邑楽郡板倉町・埼玉県加須市

【費 用】  1850円(我孫子⇔柏160円/柏→藤岡810円/柏←柳生720円 
  
 
     
     
   久し振りに参加のSさんは、以前と変わらずお元気そうで安心した。我孫子駅を予定の時刻に出発。春日部駅ホームで、今回ご一緒されるMさんと合流して6人が揃い、南栗橋行に乗車。緑の田んぼと黄色の麦畑が広がる車窓の景色は、青空がのぞくようになり次第に明るくなってきた。予定通り藤岡駅に着く。

 住宅街を抜けて湿地資料館前から堤防の一本道に出ると、視界がパッと開けて、雑草に混じって群をなして咲く色鮮やかな黄色い花(オオキンケイギク?)に目を奪われる。眼下にはゴルフ場の緑の芝が広がりその先には遊水地のヨシ原、谷中湖が見えてきた。ウグイス・ヨシキリのさえずりやキジの甲高い鳴き声が湿原の方から聞こえてくる。振り返れば男体山、日光方面の山々が望める。しばらく進み、遊水地周囲堤の外側にある「旧谷中村合同慰霊碑」に立ち寄る。
 北エントランスから「ウォッチングタワー」を目指す。途中の道端には、実をつけた桑の木が茂り、何処からか花の香りもしてくる。背丈ほどの青々としたヨシ原がどこまでも続く。10時10分ウォッチングタワー着。最上階からの眺望が素晴らしい。広大なヨシ原と谷中湖。うっすらと筑波山も望めた。

 谷中村史跡保全ゾーンに入ると、谷中村役場跡の標識が見えてくる。役場は大地主で村長も務めた大野孫右衛門の水塚にあったと記されている。先に進むと雷電神社跡、延命院跡、共同墓地の小高い丘に行き当たる。共同墓地には住民の墓石が点在していて、縁者の方が、手むけられたと思われる花を目にする。延命院跡にある小さな鐘の響きと共に、村を失った人々の悲しみが伝わってくるようだった。足尾銅山にまつわる歴史の一端に触れて、廃村になった当時に思いを馳せた。

 ここから東谷中橋に向かう。湖面がキラキラ光る中にいくつか浮島があり、ヨシの影に水鳥が何羽も休息していた。谷中湖を横切る道路は、日陰も風もなく、アスファルトの照り返しが顔まで届いてかなりの暑さだ。みんな足早になって、黙々と昼食休憩の「中の島」を目指して歩いた。
 ちょうど12時、眺めの良い休憩所で昼食をとる。対岸にはこれから向かう「道の駅・きたかわべ」の白い建物が見えている。団欒の和やかな時間が過ぎて12時45分出発。
 水辺の景色を楽しみながら北ブロックの展望台へ。
 
     
藤岡駅前にて  湿地資料館の近くでこれから15キロを歩く 
 見渡す限り緑一面 ヨシ原が見えてきた 「ウオッチングタワ-」 
 谷中村史跡保全ゾ-ンにある谷中村役場跡 雷電神社跡の説明板 
 中の島休憩所 楽しい昼食のひと時 谷中ブロック 人工浮島は水鳥の休息地 
     
  午後から風がでてくると、湖面はさざ波が立ち少し暑さが和らいだ。展望台からの絶景に見とれる。見渡す限りのヨシ原、青空と白い雲、空気が澄んできたのか、男体山をはじめ奥日光の山々、皇海山、庚申山まではっきり望めるようになっていた。
 「想い出橋」から谷田川に架かる「まごころ橋」までは、今まで歩いてきた対岸の景色を眺めながら順調に進んだ。堤防から一般道に入ると、すぐの所にある「道の駅・きたかわべ」に到着。冷たいものを飲んで暫く休む。
 柳生駅に向かう途中、田んぼの中にある「三県境」に寄って写真を撮る。駅には予定より早く着き、30分早い15時33分発に乗車、春日部駅で下車して、打ち上げのひと時を楽しんだ。
 
 どこまでも続く広大なヨシ原、見飽きない水辺の風景、足を止めて眺めた遠くの山並み。5月の日差しと風を受けて15キロを歩き通し、計画は無事に終了、見所のある楽しいウォーキングだった。
 また、足尾の山々を眺めながら、日本の公害運動の原点にかかわってきた、渡良瀬遊水地の成り立ちに思いを巡らす一日でもあった。         N記
   
 
     
 谷中湖と奥日光の山々 どこまでも続くヨシ原 
 好天に恵まれて歩きも軽やか 歩いて3歩で回れる「三県境」
(群馬県・栃木県・埼玉県) 
 谷中村史跡保全ゾ-ンにて(延命院跡)

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