机上講習風景(湖北台近隣センタ-) / 全員でラインダンス(湯元温泉スキー場にて) |
●日程:2018年12月8日(土) ●参加者 男性14人 女性5人 ●行程 9:30机上講習(湖北台近隣センター)11:50昼食12::25=12:35五本松公園13:00ロープワーク実践訓練16;20終了 それは10月13日の育成係打合せ(雪上訓練について)から始まりました。当初2018年度山行計画では12月8日9日の(雪上訓練)は北八ヶ岳になっていましたが、係にて検討し、今回のスケジュールに変更しました。雪上訓練の目的は時間を掛けて雪山の知識、技術を皆様に伝承し、正しい実践的知識や技術を持って頂くことで、万が一の時に何も知らない時よりも、ずっと多くの対策をとることが出来る。少しでも多くのテクニックを身につけ安全、安心の雪山を目指す事です。 8日(土)に我孫子にて机上講習を行い雪山の基礎的な知識から始め、岩と雪の実践的知識について参加者に基本的なところについてTさんが準備されました「雪上訓練の予備机上講習」の膨大な資料に基づき講習が行われました。午後は講習の実践として五本松公園に場所を移してロープワークの実践訓練が行われました。 9日は予定通り湯本~外山間にて雪山登下降訓練が行われました。 19名もの多数の参加者(今年入会されたIMさん、INさん、Uさん含む)が机上講習の会場となる湖北台近隣センタ―に集合され9時30分よりTさんの講習が始まる。雪山の危険(危険個所を通過する時、雪崩、寒さ)にどう対応していけば良いか、一まとめのテーマである。ロープワークの知識は保険のようなものである。ロープ技術関連の習得事項から説明する内容により,資料の説明をされ、時には黒板に図を書かれて説明され、実際にロープを使っての説明もされました。又講習途中での質問も受け付けながら進められました。 ロープによる安全確保の基本的原理と仕組みではアンザイレン(ロープで隊員がつながる方法)、アンザイレンのメリットとデメリット、又、イラストにて「岩と雪」の基礎的知識と技術―①岩登りの危険地帯通過(岩登りの基本的スタイル-隔時登攀(登山でザイルを通常では2~3人で結びあって行動する時、1人が登攀し、他の者がそれを確保する登り方。連続登攀-(全員同時にザイル結び合ったまま行動する登り方。耐風姿勢の取り方、確保(ビレー).の仕方、固定ロープの貼り方、固定ロープの通過、危険な斜面の通過,ロープの扱い方、ロープの結び方(各種結び方の名称、ボーラインノット、二重8の字結び、二重フィッシャーマン結び等々)懸垂下降時のムンスターヒッチの結び方等、付属器具、装具の種類、使い方、岩登りの基本(急な岩登り3点確保、できるだけ真っ直ぐな姿勢を取りルートが見えるようにする。その他多くの講習内容が有、各自で試してみたり、講師、サブ講師に質問されたりして非常に活気のある講習会場でした。 |
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半マスト結びの指導 | 椅子を使っての支点作り |
昼食を湖北台近隣センターにて取り、車で会場に来られ人の車に分乗し、五本松公園に移動し、ロープワーク実践の準備をする。東屋の近くで傾が有,木々が有る場所にて訓練開始。13時スタート 最初にTさんより実践訓練の説明が有、その後持参したスリングでハーネスの作り方の見本を作る。各自ハーネスが出来上がり2グループT講師、KN講師に分かれロープワークの実践訓練が始まる。体にロープをつないで(ボーライン・ノット、二重8の字結び)それを頼りに登ったり、降りたりする場合に,このロープをどこかに固定しなければならない。その方法が「支点確保」である。方法といってもシンプルで頑丈な木の幹や、根、岩などにロープを繋ぐだけ、この時ロープを直接結ぶのではなく、テープやロープを輪にしたスリングを使うのがポイント。木や岩に取り付けたスリングには安全環付のカラビナをセットして輪を作ったロープをカラビナに掛ける。自分が登り下りするときにはそのロープを使って行動。ふたり以上がロープでつなぎ合って行動するケース、人の登り、下りの転倒、転落を防止するには、いずれもロープを操る確保者がロープを正しく結び、正しく使うことが安全確保のキーポイントになる。 重要なセルフビレの取り方も講習され体で覚える。参加されたほとんどの人が傾斜のある登り、下りを真剣な気持ちで体験される。懸垂下降時のカラビナによる半マスト結びに最初はてこずっていましたが練習を重ね、他の人の動きも見て、自分の懸垂下降、他の人の確保が出来る人が増えました。 その他、登り、下りでブルージック結びでのバックアップの体験、 ボディによる懸垂下降、連続登攀でのトップ、中間者、アンカーのロープの結び方、末端を束に巻き付け最初に作った輪の中に通し、両端を引っ張って締め、リーフノットで止める。終了後のロープしまい方等々の訓練を行い16時訓練終了、16時20分解散。講師のTさん、KNさんのお蔭で良い体験をされたと思います。ご参加の皆様お疲れ様でした |
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ロ-プワ-ク訓練にあたっての説明 | 支点・セルフビレ-・ムンタ-ヒッチ |
支点を作りセルフビレ- | 支点を作りロ-プを掛け、登り下り出来る |
自己確保して人をビレ-する様子 | 連続登攀でのロ-プの結び方 |
2グル-プに分かれ訓練する様子 | ボディによる懸垂下降 |
プル-ジックでの登り | 登山ロ-プの束ね方 |
五本松公園での集合写真 | 👆 講習会の動画です |
日光湯元~外山のコル(雪上訓練) | ||
日程:2018年12月9日(日) ●参加者: 男性10人 女性1人 我孫子駅6:00=9:45湯元温泉駐車場10:30=湯本~外山間にて雪山実践登下降訓練行う12;30折り返し地点昼食12:50実践登下降訓練14:30湯本温泉駐車場15:00=20:00我孫子 ●費用:1人分3,600円(高速代、ガソリン代、運転手手当他) AM6時、我孫子駅北口、車をお願いしまして快く引き受けて頂きましたKMさん、Iさんの車に分乗して出発する。途中でHYさんと待ち合わせ、参加者11名全員が揃い一路 湯元に向かう。車窓から遠くに富士山のような形を した山が見える。あの山は男体山。 昨日から関東は冷え込み、本日は今年一番の寒さとのこと。日光市街、中禅寺湖、湯本と段々と高度が上るにつれて温度が下がり湯元温泉駐車場では一面雪一色で、車を降りると真冬の中に飛び込んだ如く寒さが厳しかったが、雪上訓練としては良かったのではないか。準備を整え、10時30分出発する。途中、登山届をポストに入れ先頭をNGさんにSLにお願いして進む。湯元温泉スキー場はまだオープンしておらず、リフトも動いておらず、当たりは静まり返り、我隊のみが雪上に足跡を残して進行する。 リフト乗り場近くの急登登山道を登って行く。この道の先には外山のコルを超えてその先には前白根山、奥白根へと続く。急登を超えてやや平な場所にてアイゼン着用する。 Tさんよりピッケルの使い方、アイゼンによる歩行の注意点、雪上歩行は、ピッケルとアイゼン(2点)の3点の内, 必ず2点を確実に雪面に置くか突き刺す「2点確保」である。雪上から雪の斜面の登下降、フラットフッティング(足裏全体をフラットに雪面につけて歩く方法)が大事である。雪の傾斜面のトラバースでは山足は進行方向、谷足は最大傾斜線に直角とする。雪面の下り方、山足は進行方向、谷足は最大傾斜線に沿って踏み出し、かかと荷重とする等々。 |
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日光湯元温泉 駐車場 | 湯元温泉スキ-場~外山のコルに向かう |
リフト乗り場近くの急登を上がる | 雪上実践訓練登下降訓練の講習風景 |
ピッケル・アイゼンを使い急登を上がる(1) | ピッケル・アイゼンを使い急登を上がる(2) |
湯元~外山のコル折返し点にて | 下山(堰堤近く) |
登下降訓練(リフト乗り場近く) | 湯元温泉スキ-場を下る |
湯元温泉スキ-場を下って行く | 👆 雪上実践訓練の動画です |
帰りの時間もあるので、その後急斜面を登り続け12時30分を折り返し地点とする。そこで昼食を取り下山開始する。下りは登りより厳しいので習ったフラットフッティングで降りる。リフト乗り場近くの斜面を使って、訓練の説明を受けて、ピッケルとアイゼンを使って各自思い思いに雪上登下降を楽しむ。 その後大平原のスキー場の雪上を下り湯元温泉駐車場に14時30分に到着する。2日間の感想として、皆さんの行動を見まして、非常に熱心に、積極的に雪山の知識や技術を吸収しようとしている姿を強く感じましたTさんはじめ沢山参加して頂いた皆様のご協力により雪上訓練を無事終えることが出来ました。有難うございました。 感謝申し上げます。 (2018/12/30 H記) |
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