「前白根山頂(2373m)にて」 (背景は奥白根山) |
◆日 程:2019年4月13日(土)~14日(日)(山中テント1泊) ◆参加者:男性6名 UE、TK、NK、HY、MT(SL)、KW(CL) ◆コース・タイム:(日の出:5:10、日の入り:18:10) 〇13日 我孫子5:41-柏5:46/5:53-春日部6:34/6:44‐南栗橋7:01/7:02‐東武日光8:16/8:40(バス)-湯元温泉10:05/10:40-前白根山16:10/16:30-前白根山直下2300m地点16:50(テント幕営) 〇14日 起床4:00/5:30出発-五色沼避難小屋6:00-奥白根山頂7:40/7:50-避難小屋8:50-テント場9:50/10:40-前白根11:00-湯元14:30/14:50-東武日光16:10/16:28-南栗橋18:14/18:21‐春日部18:44/18:45‐柏19:30‐我孫子19:40 ◆共同装備:8人用テント一式(本体、ポール、冬用外張り)、コッヘル、ガソリンバーナー、ガスコンロ、ガスランタン、他 ◆個人装備:アイゼン、ピッケル、ワカン、寝袋、個人マット、防寒着、他 ◆費 用/人:電車・バス代 4,520円(フリーパス使用)、合計 約5,000円 ◆概要 〇13日 晴れ 我孫子駅にて5名が合流。春日部を過ぎてNKさんと合流し予定通り日光に到着する。始発のJR日光駅前へ移動してバスに乗車する。湯元温泉行バスは、席がほぼ一杯に埋まるが、殆んどが途中下車で湯元温泉終点では登山者はほとんど見当たらない。軽い柔軟体操の後、SLのMMさんに先頭をお願いして出発する。3月末まで営業していた無人のスキー場をゆっくり上って行く。スキー場を過ぎる辺りで新雪が20-30cmくらいになりアイゼンを着ける。ほどなく急坂にさしかかる。 ここら辺りから数日前に降り積もった雪が気になりだす。数人の踏み跡がありラッセルはないが、50㎝~70cmもある新雪に覆われた、見えない凍った個所や大きな段差もあり、外山鞍部までの長い苦闘となる。全般に、ふわふわの新雪にアイゼンは効きにくく、斜度が30度以上の急坂では、しっかりキックステップしないと足元が滑り体力が想像以上に消耗する。私の山行計画には「雪山初心者にも参加をお奨め」と記述してあったので、皆さんからはぼやきの嵐。1時間も格闘すると、20㎏近いザック重量もきいてきて足元が怪しくなってくる。実際にMMさんは足を数回攣り苦悶の表情。私自身も何度も攣る寸前であった。何度か休憩を入れ、やっとの思いで外山鞍部に到着する。外山鞍部からは展望もあり、ゆったりとしたアップダウン行程になる。予定より1時間ほど遅れ16時過ぎに前白根山頂に到着し、しばし眼前の雄大な奥白根に見とれる。しかしこのままのペースでは、日暮れ前に幕営を予定している五色沼避難小屋まで進むのは難しそうである。 前白根山頂を通過して15分ほど下ったところに、奥白根山を正面にとらえ、雪のほとんど積もっていないほぼ平坦なスペースがあり幕営地に決める。今日は風がほとんど吹いていない静かな場所で、誰にも遠慮することなく設営できる。6時過ぎから食事の準備を開始する。最初はガソリンバーナーの火が中々安定せずに不安になるが、何度も点火を繰り返しているうちに落ち着き酒宴が始まる。疲れた体をアルコールが癒やしてくれる。メイン料理は皆で持ち寄った食材による鍋メニューで、暖かいテント内でお腹を満たし9時半頃横になる。 |
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行程 |
湯元スキ-場をスタ-ト |
新雪と急登 |
ぐったり |
右から男体山、大真名子山、子真名子山 |
やっと奥白根山が視界に入る |
前白根山頂に到着 |
〇14日 曇り時々晴れ 当初の計画より30分早い4時に起床する。朝食メニューは各自持参のインスタントラーメン等。前夜の話し合いで 山頂アタックはしないことを決めたMTさんとUEさんをテントに残し、4人で奥白根山頂に向け5時半に出発する。 ザックには行動食や飲み物だけなので、昨日と比べると全然足取りは軽い。30分ほど下り、当初幕営地としていた五色沼避難小屋を通過する。その後はなだらかな登りと急登。急登を終える辺りから岩場となり白根山頂が視界にはいる。30分くらいで山頂に到達する。あいにく急にガスってきて景観がよくない。先ほどまでは晴れ間も見えたのだが・・・。写真撮影しながら暫らく過ごし下山開始する。その頃からお天気は徐々に回復し、眼下の男体山や中禅寺湖などの景観を楽しみながら10時前にテント場に戻る。残っていた二人と合流しテント撤収する。 ここからは昨日とは逆ルートで、4時間近い下り行程となる。ザックを背負うと、今日の山頂往復と昨日の疲れからか足が重い。外山鞍部からは難関の急坂になる。昨日の登りも大変であったが下りは更に緊張する。しっかりとアイゼンを効かしていかないと滑り落ちて大怪我につながりかねない。ところが、原因がよく分からないが、突然に私のアイゼンに雪が団子のようにくっつき高下駄のようになりアイゼンが全く効かなくなる。以前の山行でNKさんが同じような状態になったことを思い出すが、今この場で解決策は見えない。暫らくは、2-3歩進んではピッケルで足元を叩き雪を落としながら下る。しかし2度ほど滑り落ちて危険を感じアイゼンを外して歩くことにする。急なところでは後ろ向きにキックステップするなど1時間以上緊張の連続だった。しかし、とにかく全員が大きな怪我もなく湯元スキー場に下りてくることができ安堵する。 湯元温泉から予定時間のバスに乗り、日光駅で弁当やビールを買い込み、皆の頑張りと協力に感謝して車中で乾杯する。きつかった山行をにぎやかに振り返りながら帰路に着く。(KW記) |
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五色沼避難小屋外観 |
避難小屋の中 |
奥白根山頂で |
五色沼 |
男体山と中禅寺湖 |
テント撤収 |
この景観も見納め |
急坂でアイゼンを外す? |
無事に下山! |