9月の山行


平ケ岳 (2141m

★実施日:   2020年9月12日(土)~13日(日)
★参加者: 5名(女性2名、男性3名) 
 ★コース
 (移動含む):
【1日目】 9月12日(土)我孫子8:00-道の駅ゆのたに(昼食)-14:30銀山平・民宿:伝之助小屋(宿泊)(圏央道(常総IC)~関越自動車道(小出IC)~国道352号)【2日目】 9月13日(日)民宿4:00-(送迎)-5:15平ヶ岳中ノ岐登山口5:30-玉子石分岐-8:00玉子石8:10-玉子石分岐-9:10平ヶ岳(2141m)9:55-10:40玉子石分岐-12:45平ヶ岳中ノ岐登山口14:00-(送迎)-民宿:伝之助小屋-19:30我孫子(途中精算を兼ねて丸亀製麺守谷店で夕食)
★携帯装備:  秋山宿泊の標準装備 
 ★費用(一人分): 食費含め約\20,000(\18,550+α) 交通費 車代:\9,000   運転手謝礼:\4,000     ガソリン代:\7,280   高速代::\9,100     合計:\29,380 (1人当たり約\5,900) 宿泊費(民宿)\12,650(1人分)送迎代\4,000も含めて  
 ★集中連絡先: kkさん 

 
 【プロローグ】
 平ヶ岳は奥地にある日本百名山で群馬県と新潟県の県境に位置する。山頂付近は尾瀬をそっくりそのまま高度を上げて持ってきた様なイメージで池塘が点在する美しい山だ。2年前にも計画したが、台風で中止になっている。今回はそのリベンジもあり是非実施したいと思っていた。 しかし、正規の登山口からは往復12時間を要し、途中に小屋も幕営地もない。ちょっと12時間の歩行時間では高齢化している我孫子山の会の会山行としての計画は無理(少数の健脚者の世界)である。やはり民宿に宿泊し、途中の中ノ岐登山口まで送迎してもらうコースが妥当だと思える。まあ近年はこのコースが主流になっているとのことで、甲斐駒ヶ岳を超ハードな黒戸尾根を避け、比較的楽な北沢峠から登るコースが主流になっているのと似ている。 新潟県側の送迎付き民宿は4件あり、2年前の時は2か月前に全て予約が一杯で、尾瀬側に民宿を予約せざるを得ず歩行時間が長くなっていた。しかし、今年はコロナの影響で2ヶ月前では予約は余裕でとれた。コロナも良いこともあるものである。 当日は天気予報が怪しく、実施に迷ったが、2日目だけ晴れれば良く、午前中は晴れで午後から雨の予報に変わった。よって予報通りだと山頂付近では晴れで、雨が降り出すのは下山途中の森林に入った地点と思われる。よって決行させていただいた。

【1日目】 
 1日目は移動のみ。民宿の銀山平は交通が不便で、どうしても新幹線を使わざるを得ない。車前提で計画は出せないが、車移動が便利な山ではある。 今回の参加者は5名。TKさんが車を出していただけることになった。大感謝である! この日は雨でも良いのに、好天なのが癪である。渋滞にも遭わず、我孫子を出て順調に小出ICに着く。予定時間にはかなり早く、道の駅でのんびり昼食を採る。 国道352号で銀山平に向うが国道の割には結構山道であった。途中ナビはシルバーラインを指すが、奥只見への直通ルートの認識があり、そのまま国道を行ったが、どうやら銀山平に下りられる道はあった様だ。私のへぼナビのせいで時間が掛かってしまった(機械のナビの方が正確)。まあチェックインまでの時間潰しと慰められたのが救いであった。 民宿はゆったりと快適であった。夕飯はおかずの品数が多く、美味しかった。部屋で銘酒八海山を飲みつまみをたらふく食べたせいで、全くお腹が空いていなかったにも関わらず、大盛2杯ご飯を食べてしまった(通常では当たり前だがあの時の腹状態では異常)。夕食時に食材やコースの説明と他の客(他に3パーティーで我々が一番大所帯)の紹介がありアットホームは雰囲気が良かった。
   
 お世話になった伝之助小屋 美味しい伝乃助小屋の夕食 


 
【2日目】 
 快適な布団とゆったりのスペースにも関わらず、あまり寝つけなかった。皆も同様の様である。送迎車は4時出発のため3時起きに。9時に寝れば自然に起きるだろうと多寡をくくっていたら、"今何時だと思っているの?"とITさんに起こされる。35分オーバーであった。慌てて用意し何とか4時に間に合わせる。送迎のマイクロバスに乗り込み出発するも、気分が悪く若干酔い気味となる。1時間以上揺られて中ノ岐登山口に着く。12時半迄に帰ってくる様にと運転手さんは言ったが、話が違う。宿の主人は14時と言っていた様な気が。折角の良い山なので、あまり急ぎたくなく、味わいたいと思っていたので残念だ。
 トイレを済ませ、SLのHTさんを先頭にMTさん、TKさん、ITさん、FRの順で歩き出す。初っ端渡渉点に掛かっている木橋を渡り光ゴケの群生地分岐に。帰りに時間があれば寄ろうということで、ここではスキップして急登りに。ずっとではないが、玉子石分岐まで3時間の急登である。途中ウィットに富んだ張り紙に励まされながらも長い急坂を登る。病み上がりで久々の本格的山行となるMTさんも調子が良い様で一安心した。
 
  
出発点の中ノ岐登山口


 
ウィットに富んだ張り紙  急登りにて 

                        
          
 玉子石に着いて一服する。しかし、こんなに大きな石、どうやってこの様な形になったのだろうか。不思議である。その奥に多数の池塘があり、雰囲気が出ている。

 
玉子石にて 


    
玉子石と池塘  越後の山々の展望

               
玉子石から山頂に向かう道は、尾瀬の様な木道で展望が良くのどかな楽園である。天気も予報通りで今の所晴れで暫くは持ちそうだ。越後駒ヶ岳や燧ケ岳が鮮明に見える。しかし、越後駒ヶ岳は登行意欲を駆り立てる立派な山容で、近年会山行でも2回中止になっているが、次の機会是非行きたいものである。池ノ岳経由で平ヶ岳山頂に向かうが、途中鷹ノ巣へ下る道の分岐があり、当然平ヶ岳方向の道に行くが、池ノ岳は現れない。どうやら鷹ノ巣へ下る道へちょっと行った所にあった様だ。私の調査不足で残念だ。まあメインではないということでご勘弁を。 
                    
快適な木道   山頂まで一頑張り


 暫くして憧れの?平ヶ岳山頂に着く。名前通り平らな山頂で、ピークはちょっと外れたやや展望の悪い所にある。木道の終点の見晴の良い所で昼食休憩とする。牧歌的な気持ちの良い場所である。もう少しのんびりしたいのだが、帰りのバスの時間もあり帰路に山頂一帯を後にする。
 
遂に全員が憧れの平ケ岳の山頂に立つ 

山頂近辺の木道  山頂近辺の 池塘


帰路は往路とほぼ同じであるが、近道の鷹ノ巣分岐スキップコースを採る。予報通り天気は崩れそうだ。玉子石分岐に着いた時、10時40分でここから2時間の下り。バスの時間の12時30分にはぎりぎり位と思っていた。どうも私は時間管理が楽観的でいけない。運転手はともかく、他に3パーティー位いたので、あまり遅れられない。しかし、急下りを急いで怪我をしたら最悪である。怪我をしない様に注意しながら急ぐしかないが、悩ましいところである。 暫くして森林に入った所で雨が降ってきた。タイミング的には森林なので丁度良く、あまり雨を感じない程度である。雨具を着るかは微妙な所で、ちょっと雨が本降りになったところで着たが、実際には着なくても十分位の程度であった。 登山口に近づいたが、若干遅れる見通し。携帯は繋がらなく、私が伝令として走って下りる。結局15分遅れで、運転手や他の登山者に謝ったが、寛大な方ばかりで助かった。 伝之助小屋で帰り支度をして帰路に着く。帰路はシルバーラインで帰ったが、やはり早かった。道の駅ゆのたにで一服し高速道路に入ったが、大きな渋滞は無く順調で思ったより早く着いた。最後に夕食兼会計として丸亀製麺守谷店に寄り、無事山行は終了した。


【総括】 
        
 核心部については天候に恵まれ、好展望と牧歌的な高原ハイクを満喫できました。とにかく奥地の100名山を全員で踏破できたことが何よりで、決行して良かったと思います。 私も、リーダーとしての時間管理の甘さ等が反省材料で、皆さんに良く助けていただきました。 車を出して頂いたTKさん、長時間の運転ご苦労様でした。大変助かりました。 いつもながら良いペースメークで引っ張っていただいたSLのHTさん。ご苦労様でした。 パーティー1のしっかり者のITさん。ゆるキャラ揃いのパーティーを支えてくれました。 久しぶりの本格登山のMTさん。自信が無い口調でしたが十分歩けたじゃないですか。日本百名山99座目登頂おめでとうございます! 2日間の日程で登山は1日のみでしたが、後々も忘れずに思い出の山行の一つに加えていただければ幸いです。                                               (FR 記)


  
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