11月の山行

沢口山 1425m

 


  【会山行報告】

寸又峡温泉~沢口山(1425m)
 
★実施日:2021年11月20日(土)~21日(日)
★参加者 女性:3名、男性:1名(計4名)

★コース:
<1日目> 11月20日(土)
我孫子6:01-6:34上野6:47-8:15小田原8:17-8:40熱海8:47-9:06沼津9:12-9:51興津10:03-10:52金谷11:03-12:17千頭(昼食)13:20-(バス)-
13:58寸又峡温泉入口(朝日山荘泊)         
☆夢の吊橋散策(寸又峡温泉より徒歩30分)
☆寸又峡温泉街散策
<2日目> 11月21日(日)
寸又峡温泉8:20-10:00ヤマイワカガミ群生地-10:30展望所-10:55木馬の段-
11:30富士見平-12:30沢口山13:00-13:45富士見平-15:00盤台跡展望所-15:20送電鉄塔-16:00寸又峡温泉
寸又峡温泉入口16:02-(バス)-16:40千頭16:55-18:08金谷18:12-
20:14熱海20:18-21:49品川21:55-22:42我孫子
      
★携帯装備:秋山宿泊登山の一般装備
★費用(一人分):食費含め約\30,000
交通費 \13,920(電車:\4,510(我孫子-金谷)×2+\4,900(大井川周遊きっぷ)) 
宿泊費:\14,000(1人分、夕食時の酒類追加等含む)
★集中連絡先:ITさん

【プロローグ】
 当初の計画は南アルプス深南部の300名山である高塚山であったが、拠点となる山犬段までタクシーが入れないとのこと。一昨年の台風の影響である。仕方なく隣の300名山の熊伏山を考えたが、ここも同様に一昨年の台風の影響で、登山口までタクシーが入れない。困ってしまったが、やはり同様の山域とするのが筋だろう。よって寸又峡温泉を拠点として、寸又三山の内の一座を登頂することにしたが、朝日岳は時間的にきついので、比較的楽に登れる沢口山とした。

【1日目】:
 天気予報は1日目は晴れで2日目は曇りで夕方から雨。欲を言うときりがないので、まあこの程度なら良しと考えよう。
 我孫子の車内で全員集合し、これから長い電車の旅となる。とにかく目的の温泉地までは遠く、移動時間が長いのは仕方ない。乗り継ぎも多くなってしまった。
 金谷に着き、哀愁のローカル線大井川鉄道に乗り換える。SLも走っているが、超人気で、一か月前から予約しないと乗れないそうである。普通の電車も私鉄の昔の車両を使用していて、レトロな雰囲気が漂う。沿線は殆ど山間を走るものだと思っていたが、民家も点在しそれなりの生活圏であった。やはりシーズンにつき、車窓からの紅葉は綺麗であった。
 終点の千頭駅で昼食。結構人が多く、明らかに観光地であった。バスに乗り換え、宿泊地の寸又峡温泉入口に着く。ここから温泉街を歩いて10分で宿泊先の朝日山荘に着く。何となく観光気分になっていた。
 朝日山荘でちょっとくつろいでから、有名な夢の吊橋に向かう。宿から片道30分の行程であるが、途中の紅葉がとても綺麗である。しかし、シーズンにつき観光客が非常に多い。ロマンチックな雰囲気が充満しているため、カップルの姿がやたら目につく。
 しかし、この混雑のため大誤算があった。夢の吊橋の入口に着いたが、渡るのに待ち時間が1時間20分とのこと。何故?信じられなかったが、重量制限のため、渡れる人数を制限しているとのこと。ちょっと近づいてみると大行列ができている。仕方ないので、吊橋が見える所で写真だけ撮ってあきらめることにした。
 戻って温泉街を散策し、宿に隣接する露天風呂の美女づくりの湯を満喫。宿の夕食はかも鍋、天ぷら、やまめの塩焼き、鹿肉の刺身等盛りだくさんで、おかげで腹が痛くなるほど食い過ぎてしまった。


 
宿泊地の朝日山荘


 
 夢の吊橋をバックに
 

  【2日目】:
 昨日は皆ぐっすり寝られたとのことである。朝風呂に入り観光気分にどっぷりと浸っていたため、登山モードへの切り替えが難しい。とにかく、朝食を皆たっぷり食べて8時に登山口に向かう。
 登山口は宿の直ぐ傍にあり、MTさん、TKさん、SKさん、FRの順で歩き出す。初っ端急登と思っていたが、登山道はジグザグになっていて急登感がなく登り易い。天気は曇りで午後から崩れる予報だが、時々晴れ間が出て今の所雨の心配は無い。


 
 登山口の寸又峡温泉

                 

 
 紅葉の登山道を登る

 イワカガミの群生地に着く。季節が違うので咲いてはいないが、イワカガミの葉が大量で、花の季節の5、6月は見事だと推定できる。しかし、登山道は良く整備されていて赤ペンキの印が多く迷い様がない。
 富士見平に着いたが、ここからは山頂までの往復コース。山頂へは最後のやや急登という感じで、しばらくして山頂に着く。
 沢口山山頂は北側の展望が開けていて、目の前に大無間山が大きく立派に見える。遠くに光岳も見える。これは南アルプス深南部ならではの展望である。ここで昼食を採ったが、十分余裕があると思っていたバスの時間がやや微妙だと気付く。しかし、下りで急ぐのは危険で、間に合うにこしたことは無いが、次の1時間20分後のバスで新幹線利用でも良いと思っていた。費用は嵩むが仕方ない。
 
 
 木馬の段で一休み

 
 大無間山が立派、左奥に光岳も見える

 

大無間山が立派、左奥に光岳も見える


 
 沢口山山頂に到着

          
 帰路は富士見平からは別ルートとなるが、急下りが大変であった。しかし紅葉は見事で、黄色と赤のコントラストが美しい。
 目標地点の鉄塔を通過し、温泉街に近づいたがこの地点で計画したバスはあきらめていた。ところが温泉街近く迄降りたら間に合いそうな時間になっていた。バス停に着いたら丁度バスが発車した所であったが、係員の方が無線で連絡し待っていてくれた。この配慮には大感謝である!

 
 
 木の間からの大無間

                 
 
 紅葉の登山道を下る

 電車での帰路も長かったが、大井川鉄道以外は空いていたので、山行の余韻に浸りながら、談話しながらゆっくりと我孫子に着いた。
 
 【総括】:
 天候に恵まれ、2日目も天気の崩れがなくラーキーであった。
 半分観光気分で、美しい紅葉と情緒のある温泉が楽しめた。沢口山はきつくもなくゆるくもなく丁度良い登り易い山で、紅葉と展望が素晴らしく、南アルプス深南部の山を十分堪能することができた。良い山に関わらず静かで、紅葉の全盛期なのに出会った登山者は3人組男性の1パーティのみであった。何故だろう?もっと登られても良い山に思う。
 参加された皆さん。山行では大変お世話になりました。どうもありがとうございました。思い出の山行に是非加えて下さい。


 
                             (FR 記)

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