3月の山行

天狗岳(2646m)


東天狗岳の北斜面 





実施日   2021年3月27日(土)~28日(日) 
参加者  男性4名
往路  布佐発6:07→6:23我孫子6:28→7:32新宿8:00(スーパーあずさ5号)→10:06茅野駅10:15(タクシー)→10:50唐沢鉱泉
(行 程)                         
27日(土) 唐沢鉱泉11:10 →12:30枯尾の峰分岐 → 13:07第一展望台 1880m         2138m          
       15:02西天狗岳 → 15:51東天狗岳 → 17:12黒百合ヒュッテ
   2648m       2640m      2410m       標高差 上り862m 下り342m 
 日没時間 18:04       
       歩行時間6時間02分  休憩時間 1時間30分(アイゼン脱着を含む) 
28日(日) 7:33黒百合ヒュッテ → 9:01唐沢鉱泉分岐 →10:27渋の湯 
        2410m         2715m         1849m    
 標高差  上り20m 下り563m 日没時間 18:04 歩行時間2時間54分 休憩時間 1時間19分
 
復路  茅野駅13:39→15:41新宿15:50→16:11日暮里16:17→布佐17:05 
装備  山小屋1泊装備 雨具、地図、昼食、行動食、飲み物、ヘッドランプ、携帯電話 ツェルト 手袋 アイゼン ピッケル ストック     
* 地図: 国土地理院1/25000  昭文社 山と高原地図「八ヶ岳」 
費用   JR   (布佐 ~ 茅野)   5,872円     タクシー (茅野~唐沢鉱泉) 約7,400円 1台
                                      1,850円 一人当たり     
 バ ス  (渋の湯~茅野)   1,200円        黒百合ヒュッテ 1泊2食 9,500円  
                                            約計26,000円 
山行に先立って   ここ週末になると春の嵐が到来し、この週末もその例外ではなかった。特に日曜日は、かなりの悪天候の予報で、今山行の核心的な天狗岳の登頂(日曜日実施)は危ぶまれていた。しかし、土曜日まではかなりの好天であること、前線の通過も、少し遅れてやってくる予報に変わってきたことから、参加メンバーの同意を得て、当初の計画を入れ替えて土曜日に天狗岳の登頂を目指す計画に変更し実施した。
 
集中連絡先・担当  F・KT 




 山行概要 27日(土)
 時間に余裕を持って作った計画ではあったが、定刻に唐沢鉱泉に到着し、サブリーダーのKWさんを先頭に、NKさん、HYさん、TKの順番で歩きだした。 鉱泉からすぐにある唐沢にかかる橋をわたり西天狗岳に向かう、橋を渡ったところでアイゼンを装着した。枯尾の峰まではジグザグした割と急な勾配の山道を進んでゆく、息が多少上がるものの、風もなく、穏やかで暖かいダケカンバの樹林帯体の中を気持ちよく歩けた。そこから、急な尾根道を約40分歩くと展望がひらけ第一展望台に到着した。暖かい日差しの中で身体に当たる風が心地よく、岩に腰掛け、昼食を食べ、一息入れた。第二展望までは、ゆるやかな樹林帯の尾根道を進んでゆく、木々がだんだんと低くなってきて突然展望がひらけてくると進行方向に西天狗岳が現れ、向かって右方向に硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳が眼前に現れ、第2展望台に到着した。 ここから眺める西天狗岳は、岩混じりの岩稜帯に雪が辛うじて混ざっているように見えアイゼンを装着しての歩行は難しそうに見えた。(実際に登頂に取り掛かると見た目よりも更に岩がむき出しになっている箇所が多く、岩にアイゼンをひっかけないよう慎重に歩いた。そのため思っていたよりも、時間を費やしてしまった。)西天狗岳の頂上は、広い平場であった、ここから眺める360度のパノラマは、最高であり時間が押しているにもかかわらず、直ぐに腰を上げることができなかった。小屋には到着時間が遅れることを連絡し長めの休憩をした。西天狗岳の下りは、急峻であったが雪がついており、しかもその雪が緩んでいたのでピッケルを使用せずに下ることができた。 西天狗と東天狗の鞍部も雪があったが、東天狗の西斜面には、雪がついておらずアイゼンを脱着して登った。東天狗岳の頂上は、西天狗岳の頂上とは対照的なややせまい岩場であった。時間も4時になろうとしていたので、休憩も短めに黒百合ヒュッテに向かった。 東天狗岳北斜面の下りは、今山行の一番の難所であった。アイゼンを再装着し、雪が少なめで岩肌が露出している急な勾配を緊張しながら下山した。30分も歩くと勾配は、だんだんと緩くなり黒百合ヒュッテの屋根がみえてきた。中山峠の標識を過ぎれば目と鼻の先に黒百合ヒュッテがあり17時12分に無事到着、1日目の行程を終了した。 黒百合ヒュッテは、歴史のある古いヒュッテであるが、部屋の中は暖かく、トイレや寝具は綺麗に整備されていた。ただし、食事については、前評判がよかった事が災いして同行メンバーからの評価は今一であった。 夕食時に缶ビールを購入、乾杯して明日に備えて8時半に就寝した。 
28日(日
  朝、5時過ぎに起床する、風がやや強いが天気予報のとおり雨は降りだしてはいない、6時からの朝食をすませメンバーと当日の打ち合わせをした。結果、天候を考慮して、温泉によらずそのまま渋の湯11時35分発のバスに乗り帰宅することになった。(HYさんとは、渋の湯より別行動)朝、7時30分に黒百合ヒュッテを出発した。当日の行程は、樹林帯のなかを只ひたすらに渋の湯に向け下っていった。雪が程よく引き締まり非常に歩きやすかったおかげで、昨日とは打って変わり夏時間ペースで歩けた。途中、唐沢鉱泉分岐でNAさんが持参した珈琲(ご自身で豆を煎ってきたドリップ珈琲)をメンバーに振る舞ってくれた。非常に美味しい珈琲に全員感動した。そして、NAさんの音頭で、雪山賛歌を全員で合唱した。(私自身は、恥ずかしかったのだが、おいしい珈琲を飲まさせていただいた事で断れなかった。)    唐沢鉱泉分岐から渋の湯間は、最後の最後になって急な下りの勾配であった。それと同時に日差しが当たらず、アイスバーンが多数箇所あり、気を引き締めなおし慎重に渋の湯まで下った。計画通り10時30分に到着した。  今回の山行を無事終了することができたのも、参加してくれたメンバーの協力とコロナ禍の中、快く集中連絡先を引き受けてくれたFuさんのおかげである。この場を借りて厚く御礼を申しあげたい。    
TA 





天狗の鼻をまく 



 東天狗岳の西斜面から頂上をのぞむ




黒百合ヒュッテのテント場 



 第2展望台からの西天狗


 唐沢鉱泉分岐で合唱の打ち合わせ



  渋の湯バス停で帰りのバスを待つ




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