7月の山行

女峰山(2483m)~大真名子山

  稜線からの展望 


★実施日:  2022年7月9日(土)~10日(日) 
★参加者:  4名(男性3名、女性1名) 
 ★コース: <1日目> 7月9日(土)
我孫子5:31-5:35柏5:51-6:34春日部6:43-7:01南栗橋7:03-8:17東武日光8:35-(バス)-8:41西参道8:55-9:30行者堂-11:30稚児ヶ墓(昼食)11:55-15:40黒岩-16:10遥拝石16:15-18:10唐沢避難小屋(宿泊)                                                 
<2日目> 7月10日(日)
唐沢避難小屋5:50-6:45女峰山(2483m)7:15-8:25帝釈山(2455m)8:50-10:30富士見峠10:55-12:10小真名子山(2323m)(昼食)12:55-13:35鷹の巣14:00-15:10大真名子山(2376m)15:50-17:40志津乗越-(タクシー)-東武日光19:44-21:29南栗橋21:33-21:53春日部22:04-22:45柏22:52-22:58我孫子  
★携帯装備:  夏山避難小屋宿泊登山の一般装備 
★費用(一人分):   食費含め約\8,500
交通費 \5,595(電車:(\160+\800)×2 バス:\350 
タクシー:\3,325(一人分/4人相乗り))  東武株主優待券使用
★集中連絡先:  GTさん 



 【プロローグ】
 日光の山は地理的に我孫子から比較的行き易い。我孫子山の会の得意な山域である。しかし、男体山と双璧である重鎮の女峰山には個人的には登頂していない。体力的にかなり手強い山と聞いている。女峰山を軸に、その隣の小真名子山~大真名子山を周遊する計画とした。かなり登り応えはあると思われるが、初夏の日光の山を満喫できる筈である。
 【1日目】:
  事前の天気予報はかなり怪しい。しかし日を追う毎にコロコロ変わる。二日前の判断日に何とか好転したことにより、思い切って決行することにした。 我孫子で4人揃い、柏からの東武線に乗り換える。東武線で行くのは、何かいつもと違う雰囲気で新鮮だ。東武日光駅からバスに乗り、ちょっと観光地風情の登山口に着く。 西参道から行者堂までは二荒山神社の境内の様で、行者堂から登山道に入る。ここから本格的登山道で長い登りだ。SLのHTさんを先頭に、ITさん、TKさん、FRの順で歩き出す。

 出発点のバス停 西参道を行く  


行者堂よりいよいよ本格登山   白糸滝 



 だらだら登りが続き、かなり蒸し暑い。稚児ヶ墓で昼食をとり一服する。天気はずっと曇りで、ときたま雨が降るが一時的で、雨具を着る程では無い。その後、カラマツ林のダラダラ登りを抜け、展望の開けたガレ場となり、やがて黒岩、遥拝石に着く。休み休み登ったせいか、この時点で16時頃になっていて、避難小屋到着は18時頃となる予想。日が長い時期であり、避難小屋の収容人数が24人と多いのが救いである。 この先が長かったが18時10分、ようやく避難小屋に着く。予想通り大きく、先客は5名位。2階は貸し切りで、自由に使えて嬉しい限りだ。おでんとビールで乾杯し、明日に備えて床に着く。

稚児ヶ墓   展望が開けた草原より 



黒岩に着く  お世話になった唐沢避難小屋 



 【2日目】:
 軽い朝食を済ませ、やや早目に出発する。本日も長丁場で、いくつものピークを越える。但し、急登は少なく、1日目よりは楽だと認識していたが、結果的に甘かった。 今回のメインである女峰山への岩場の急登にあえぎながら、一時間位で山頂に着く。岩場の気持ち良い山頂で、残念なのはガスっていて展望がない事。もし晴れていたら素晴らしい眺めだと想像でき、癪である。しかし4人共に初めてのピークということで、達成感はあった。


  

 遂に全員女峰山山頂に立つ



 女峰山を後に、二つ目のピークの帝釈山に向かう。危険マークのヤセ尾根を警戒しながら過ぎると、シャクナゲが所々に咲いていて癒される。この地域のシャクナゲは薄黄色で可憐だ。や やあって帝釈山に着き一服する。ここは広いピークで、好展望ということも頷ける。ガスっているのが残念である。



難所の岩場 
 



      

帝釈山直下の岩場  シャクナゲが美しい稜線 



 帝釈山から富士見峠まで樹林帯の下りだが、道がしだいに荒れてきた。登山道を外していた様だ。ヤマップで確認したTKさんの機転で、登山道に戻れたが、マイナールートなのでこんなものだろうと思い、外れていることに気付かなかった私も情けない。やや時間をロスしたが、富士見峠に着き一服する。 富士見峠を後に子真名子山に向かう。ガレ場の急登だ。地図には危険マークが付いている。初めのうちはどこが危険なの?と思ったが、中腹あたりから上はガレ場の石が崩れ易く、滑ると危険で注意しながら登る。ガレ場を過ぎると森林に入りホッとする。シャクナゲに癒されながら、大きな電波反射板のある子真名子山山頂に着き、ここで昼食とする。

難所の子真名子山へのガレ場の登り 



子真名子山山頂1  子真名子山山頂2 



 これから最後のピークである大真名子山に向かう。鞍部の鷹の巣を経て登りにさし掛かるが、樹木林の登りで、急登だが登り易い。最後のピーク大真名子山は銅像が建っている情緒のあるピーク。ガスのため展望が無いのが残念だが、のんびりと気分を味わう。ここでタクシーを呼ぶが、私の携帯から繋がらない。ITさんの携帯を借りて呼ぶ。同じドコモなのに何故?志津乗越までということだったが、道の状況によっては太郎山分岐までしか入れないかもとのこと。その場合林道を40分歩かなくてはならない。入れることを祈るしかない。

シャクナゲが美しい大真名子山山頂   大真名子山山頂の銅像



 志津乗越まで最後の下りだが、初っ端が千鳥返しの難所で、急勾配の梯子や鎖が連続する。何とか慎重に下る。深い森林の下りを行き、ようやく終点の志津乗越間近となる時に雲行きが怪しくなり、雨が降ってきた。雷も鳴っている。しかし、志津乗越にはタクシーが入っていた。助かった!雷雨のなか40分歩くのはゾッとする。 東武日光駅に着き、駅前の食堂でラーメンと生ビールで打上げの乾杯をする。山行後のビールはいつも美味い!

最後の難所の千鳥返し  ビールとラーメンで打上げ 




  【総括】:
 かなりロングコースでアップダウンが多く、予想よりハードであった。登山者も少なく女峰山以降は誰とも会わなかった。マイナールートなのだろう。 天気も何とか降られずに最後までもった。曇り気味で展望が良くなかったのは残念だったが、登山道を彩るシャクナゲは綺麗だった。 予定よりかなり時間を要したが、道迷いや休憩をたっぷりとったためで、休憩が多くなるのは蒸し暑さ対策で多く水分補給したので仕方が無いと思う。それにより、このロングコースを完遂できた。足並みも揃っていたチームワークの良いパーティーで、日光連山縦走を厳しいながらも十分堪能できたと思う。 参加された皆さん。山行では大変お世話になりました。どうもありがとうございました。思い出の山行に是非加えて下さい。                             
  (FR 記) 


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