7月の山行

岩手山・早池峰山

 
 
 
     
   ◆概要

上野駅を新幹線で出発して予定通り盛岡駅に着きました。盛岡駅から地下道を歩いてB5出口2分のレンタカー営業所へ行き、車で馬返し登山口まで行きました。100台くらいの駐車スペースに半分くらい既に停まっていました。トイレが完備され、少し歩くとキャンプ場、水場、靴洗い場、その先に登山口があり登山届のポストもありました。大きい木の日陰と歩きやすい登山道ですが、風はなく蒸し暑くて1合目まで長く感じました。2合目過ぎると新道と旧道の分岐があり、我々は安全で登りやすいと言われる新道を進みました。3合目、4合目、5合目と標識がしっかりあって励みになります。だんだんと傾斜がきつくなって6合目を過ぎると視界が開けてきました。7合目でヤマップを確認すると避難小屋まであと僅か、急に足取りが軽くなりました。小屋の受付で昨晩は100名ほどの宿泊があったそうですが、今日は20名と言われました。女性は1階を、男性は2階をゆったりと確保でき、それから外で夕食を食べました。こちらの小屋は避難小屋だから、アルコ-ルや食事の提供はなく、スポ-ツ飲料とコーヒ-しかありません。小屋前には冷たい御成清水という水場があってとても自炊しやすく整備されていました。暗くなる少し前に片付け就寝しました。

 翌日は朝食後山頂へ向かう予定でしたが、下山後の行程を考え、起きてすぐに山頂目指して戻ってから朝食に変更しました。早朝は清々しく小屋からの登山道で高山植物を楽しむと、不動平からは火山帯のザレ場に変りました。ザラザラして滑りやすいのでストックを使って慎重に進みました。そんなザラザラの中にコマクサがあちらこちらに咲いていました。
お鉢に到着して時計回りに進むと、間もなく山頂の薬師岳に到着しました。少しガスっていましたが風もなくて写真撮影できました。小屋に戻ってから朝食を摂り、下山も新道コースをひたすら下りました。下山後ナビをセットして、盛岡イオンモ-ルで買い物、早池峰山の麓にある河原坊キャンプ場へ移動しました。到着すると、数日前に熊の目撃があってキャンプはできなくなっていて、ここから車で3分にある「うすゆき山荘」を使わせてもらうことしました。

 翌日は4時起床、朝食後車で昨日のキャンプ場へ移動。そこから小田越登山口まで林道を40分歩きます。登山口でもう一度トイレを済ませて出発しました。樹林帯の木道を進むといつの間にか植生保護のガイドロ-プが張られて辺りは高山植物帯の景色になります。足元も岩場の蛇紋岩に変わり、滑り易いので転ばないように注意しました。ハヤチネウスユキソウも期待通りにたくさん咲いていて、ついつい立ち止まりました。タカネナデシコ、ナンブトラノオ、ナンブトウウチソウ、ミネウスユキソウ、ホソバツメクサ、調べきれないほどの種類が咲いていました。核心部にある二段の梯子もしっかりと固定されていて、問題なく進めました。山頂の避難小屋は令和5年に建てられた立派な小屋でした。山頂は広く早池峰神社奥宮があって、たくさんの剣が奉納されていました。霧雨で周りの景色は何も見えません。少し休憩して行動食を摂り下山を開始しました。蛇紋岩が雨に濡れて下山は更に注意が必要、声かけあい慎重に下りました。

雨足はどんどんひどくなり雨具の下も履きました。危ないところはゆっくりしか進めません。そのうちにだんだん小雨になって登山口に戻ると雨は止んでいました。駐車場からうすゆき山荘に着いて建物に入ると同時に滝のような大雨、間一髪でした。荷物を片付けていると止み車に乗り込むとまた大雨、変わりやすい天気でした。レンタカーを返してから盛岡駅で冷麺を食べて予定通り帰路に着きました。
 
     
岩手山柳沢コ-ス二合目
 不動平
 コマクサ
 岩手山頂上
 御成清水
 大きな八合目避難小屋
 宮沢賢治詩碑
 小田越登山口
 高山植物保護のロ-プと蛇紋岩
 タカネナデシコ
 ホソバツメクサ
 早池峰山固有種の代表 ハヤチネウスユキソウ
 遠くの山
 天狗の滑り岩の垂直の梯子
 早池峰山頂上の剣
 蛇紋岩の岩

   
 
   岩手山では火山の息吹が感じられ、早池峰山では花の名山を楽しむなど三日間充実した山行になりました。
ご同行の皆さんありがとうございました。(I記)  
 
   


 
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